数え十三の男子が頭人となる頭屋
どんな伝承か
兵庫県加古郡八幡村上西条では、男の子が数え年十三歳になると頭人となり、そのおりにその年に当たる男子がみな寄って頭をつとめる。この男子を頭人といい、その家を頭屋という。村の祭りの組織はおおむね村人の当番制度であり、当屋と当人、頭屋と頭人というように家と人とについて共通に用いられるが、両者が混用されず区別されている土地もある。上西条はその区別が実際に残っている例である。
原典より
また加古郡八幡村(現・加古川市) 上西条では、男の子が数え年一三歳になると頭人となるが、このおりにその男子がみな寄って頭をする。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。