弁天の占いに阻まれた縁談
どんな伝承か
相談者の男性は、ほかに何の支障もなく相思相愛であるのに、喜多方市の弁天様の占いで「この結婚はならぬ」と出たために、父だけが絶対に反対して悩んでいるという。強行すれば生涯、神罰やたたりの潜在意識に悩まされそうだとも書き添えている。占いの結果が縁談を左右し、当人よりも周囲の者がその予言に縛られてしまう例として紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。