弁天の占いに阻まれた縁談
どんな伝承か
相談者の男性は、ほかに何の支障もなく相思相愛であるのに、喜多方市の弁天様の占いで「この結婚はならぬ」と出たために、父だけが絶対に反対して悩んでいるという。強行すれば生涯、神罰やたたりの潜在意識に悩まされそうだとも書き添えている。占いの結果が縁談を左右し、当人よりも周囲の者がその予言に縛られてしまう例として紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。