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高寺山で馬の足についた朱

所在地福島県河沼郡会津坂下町(高寺山)
年代明治末頃
登場井関敬嗣、村人、記録者
出典会津坂下町史 1(民俗編)――伝説

どんな伝承か

高寺山には、寺が滅びる時にひそかに黄金と朱を埋め、目じるしに三ッ葉のうつぎを植えたという歌が伝わり、昔から金掘りに入る者が絶えなかった。明治の末ごろ、大原、窪ともいう村の人が馬を逃がし、追いかけたところ高寺山に逃げ込んだので、方々追い回してやっとつかまえた。家に引いて来て見ると片足が血だらけになっていたので小川で洗ってやり、傷はどこかと探したが見つからない。不思議に思ううちに、今洗った血は少しおかしい、きっと朱に相違ないと判断した。馬の足が朱を埋めた穴に突き込んだのなら黄金もあるはずだと、翌日から毎日馬の足跡を追って探したが、ついに発見できなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史)

『会津坂下町史 1(民俗編)――伝説』は、会津坂下町の町史民俗編のうち、第二十章「伝説」を収めたものである。高寺山の黄金千杯、佐原・栗村の水田開発、交通路、空也・徳一、神仏、地名、雨ごい、狐、笑い話・逸話、妖怪変化、部落の起源、人物にまつわる町内の伝説を集める。冒頭で伝説の意義と自然・歴史・信仰の三分類を述べ、主題別の節に分けた各話の末尾に話者と、井関敬嗣・薄嘉明ら執筆者の名を記す。

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