トップ > 岩手県の伝承 > (市町村不明)

手水を長頭と聞き違えた村

所在地岩手県胆沢郡
年代伝承
登場森口多里、代官、村人、話の提供者
出典農民俚譚

どんな伝承か

或る村に代官が来て泊まった。代官が鱒の背負いゴボーを食べたいと言うので、村の人達は鱒を取ってきて、その背に一々牛蒡を結びつけて出し、代官に苦労であったと褒められた。翌朝、役人の一人が宿の者にてうづをまわせと言いつけると、村人はこれを長頭のことと思い、骨を折って長い頭の男を探し出し、袴をはかせ尻に膳を結びつけて差し出した。役人が違うと言うと、長頭の男はかしこまって長い頭をぐるぐる回した。手水とは顔を洗う水だと聞かされて、村人はようやく意味を悟った。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

農民俚譚(佐々木喜善(著)・本山桂川(編)・佐々木喜善・東北民俗・1934年(昭和9年))

『農民俚譚』は、佐々木喜善が書きためた昔話や伝説を、その没後に本山桂川が編んで昭和九年に刊行した本である。陸中の和賀郡・岩手郡・胆沢郡で集めた炭焼長者や瘤取爺などの昔話に、河童・山男・山女・人柱・蛇にまつわる伝説、地蔵の話、異類に嫁ぐ女の話を記した「縁女綺聞」、紫波郡の口碑による「鳥蟲木石伝」などを収める。郡ごとの昔話には大正十三年の日付の前書きが付き、巻末に本山桂川の追想「佐佐木喜善君の遺業と其晩年」を置く。

種別から探す

言葉の取り違え代官笑話

この地域の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『農民俚譚』の伝承