屏風の枕
どんな伝承か
嫁を貰った婿が、座敷にある屏風の名を仲人に尋ねた。仲人は嫁の名を聞かれたものと思い、「おさよだ」と教えた。翌日、仲人が「昨夜はどうだった、寝心地はよかったか」と尋ねると、婿は「昨夜はおさよを寝せたり起こしたりして眠れなかった」と答えた。婿は屏風の名がおさよだと思い込み、一晩じゅう屏風を寝せたり起こしたりしていたのである。屏風を知らない婿の勘違いを笑う落とし話で、新妻の石橋ウメが語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。