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糸をたどって知れた蛇の通い婿

所在地岩手県下閉伊郡岩泉町
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、野崎君子、話者
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

ある山里の家に美しい娘がいた。年ごろになると、毎夜どこからともなく美しい若者が通って来るようになった。母親が気づいて、毎夜お前の部屋で話し声がするが誰か来るのかと問うと、娘は、どこの人とも分からぬ人が来ると答えた。そこで教えられた通り、帰る男の衣の襟に糸を通した針を刺しておいた。翌朝見ると、糸は障子の穴から外へ引かれ、どこまでも長く続いていた。娘が怪しんでその跡をどこまでもたどって行くと――と語られる、蛇が人の姿で通って来たのを糸で見破る話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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