屏風の陰の凍り飯と大判小判
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どんな伝承か
貧しい舅を持つ婿が、正月の年始に出かけて舅の家に泊まった。ところが出されたのは凍った飯に凍った汁で、寝床は屏風を張った陰、杵を枕にさせられ、薦を敷いて寝かされるという有様であった。主人もそこまでされてはもう言うことがない。名ばかりの座敷には大判小判が一杯に入っていたといい、そのようなことで、その貧乏人はたちまち隣家の長者などよりも幾層倍も大きな長者になったと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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