弁天ザコの湿地に光る大蛇の目
どんな伝承か
弁天ザコは草が垂れ下がり、一年中水の絶えない湿地で、丈の高い草むらに大蛇がいたと伝えられる。昔、朝の草刈りに出た人が光るものを見つけ、それが大蛇の目だと気づいて驚き、家へ逃げ帰った。翌日その人は熱を出して寝込み、皆で見に行くと、草を力いっぱい引きずったような跡が残っていた。そこで何とかして大蛇の怒りを鎮めたという。
原典より
昔、朝、草狩りに行ったら、なんだか光るもんがあったさ。—— 勝田の民俗――千葉県八千代市勝田(民俗調査報告 第8号・民俗調査報告) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
勝田の民俗――千葉県八千代市勝田(民俗調査報告 第8号・民俗調査報告)
『勝田の民俗――千葉県八千代市勝田』は、民俗調査報告の第8号として勝田の民俗を調べた報告書のうち、「VII 口承文芸」の部分である。昔話・伝説・世間話・なぞの四節に分け、狐女房と女化神社の由来が結びついた昔話、親が汲むと酒になる「子は清水」や佐倉惣五郎の伝説、狐やムジナに化かされた話、狐憑き、神隠し、カマイタチ、幽霊、力石などの世間話を、話者からの聞き書きで収める。多くの話に話者名と生年を添え、狐女房と「子は清水」には解説を付す。