鷹場の稲荷を祀る住谷姓五軒のウジ祭り
どんな伝承か
上高場には、本家と分家が寄り集まって祭祀を営む同じ姓の集まりが十一ある。そのうち住谷姓の別の一団では、四軒の分家とそれを出した本家の五軒だけで、上高場の鷹場と呼ばれる所にある稲荷さまを氏神として祀っている。ウジ祭りはもと旧二月八日に本家に集まって行ったが、十五年ほど前から宿を交代で受け持つようになり、祭日も新暦の二月八日に改めた。以前は甘酒やおこわを用意したが、今は米を一升ほど持ち寄って宿で支度する。この一団では、十五年ほど前までは本家の役割が大きかったことになる。
原典より
氏神は、四軒のシンヤを出したホンケとともに五軒だけで、上高場の鷹場と呼ばれる場所にある稲荷さまを祀っている。—— 勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史)
『勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神』は、勝田市の市史の民俗編のうち、「信仰生活」の部の一部である。鎮守祭礼の移り変わりに続いて、屋敷神や同姓の家々で祀るウジガミと系図祭り、カマド神やエビス・大黒などの屋内の神々、病気や安産の祈願を集める小祠を、市域のムラでの調査と聞き取りによって記す。後半では流行神として上高場の六地蔵、腹切り佐七、塚信仰、東石川大島の無縁様を取り上げ、その由来と信仰の広がりをたどる。