女神のお告げと白馬に連れ去られた娘
どんな伝承か
重い病で寝込んだ長者の娘は信心深く、ある夜その夢枕に女神が立って、池の底の黄色い花を取り、その花の中で暮らせば治ると告げた。娘が父を連れて言われたとおりにすると、もう起き上がれないと思われた長者がたちまち元気になった。治った長者が家に帰りたいと言うので家に戻ると、池の底へ行っていた娘は、池から迎えに来た白馬の背に乗せられて池の底に沈み、二度と姿を見せなかった。この白馬にちなんで池の名が付けられたという。
原典より
この白馬にちなんでつけられたのが池の名前である。—— 南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌)
『南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話』は、長野県南佐久郡の郡誌民俗編から、第十三章「伝説と歌謡」の昔話・伝説・世間話の部分を収めたものである。郡内に伝わる鳥呑み爺や古屋のもりなど十一話の昔話、離山・白駒の池・おかんばあさんなどの伝説、光り物・あずきとぎ・天狗・かっぱ・狐火・家つき童子などの世間話を集める。伝説の後半には藤沢衛彦編『日本伝説叢書・信濃の巻』から佐久に関わる話を原文のまま引き、世間話は話題ごとに体験談を並べる。