トップ > 長野県の伝承 > 佐久市

雁明のおくら狐の化かし

所在地長野県佐久市切原雁明
年代昔
登場山道を通る人々
出典南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話

どんな伝承か

おくら狐に化かされたという話はいくつもある。この狐は雁明のおくらと言われ、栄村と切原村とを結ぶ山道で人を化かした。夜、切原村の十二新田から上区新田に通じる松林にかかると、提灯のろうそくを食べられてしまった。食油を買っての帰り道は手もとが軽くなったり重くなったりで、家に帰ると油が半分ほどしかなかった。また雁明の山道で着飾った美人に出あい、まんじゅうの包みをもらったが、家で開いて見たら馬の糞であった。肥えだめの中に入り「いい湯だ」と上機嫌になっていたとか、着物のすそをまくり「深いぞ」と川を歩くように畑の中を歩いていたという話もある。近くには小倉林という地字の山があり、狐の穴が多かったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌)

『南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話』は、長野県南佐久郡の郡誌民俗編から、第十三章「伝説と歌謡」の昔話・伝説・世間話の部分を収めたものである。郡内に伝わる鳥呑み爺や古屋のもりなど十一話の昔話、離山・白駒の池・おかんばあさんなどの伝説、光り物・あずきとぎ・天狗・かっぱ・狐火・家つき童子などの世間話を集める。伝説の後半には藤沢衛彦編『日本伝説叢書・信濃の巻』から佐久に関わる話を原文のまま引き、世間話は話題ごとに体験談を並べる。

種別から探す

化かし美人

佐久市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話』の伝承