団子を二つずつ呑む嫁と姑
どんな伝承か
十二月八日はメケイ八日といって、小豆団子を食べないうちは外に出てはならないとされていた。その日、嫁が団子を一つずつ口に入れて食べているのを見た姑が、団子は一つずつ食べるものではないと教えた。すると嫁は今度は団子を二つずつ口に入れて食べ、最後に茶碗の中に一つだけ残ると、母様、団子が足りなくなったからもう一つ下さいと言った。姑は呆れてしまった。女は大口に食べず、団子も半分にして食べるようにと教えたつもりだったのに、というのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史)
『南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説』は、南郷村の村史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。奥会津に語られる昔話を方言のまま書きとめ、きのこの化け物、食わず女房、三枚のお札、天女の羽衣などを語り手の地区と名を添えて載せ、伝説では高倉宮以仁王、蛍堂、箱渕のきつね、萩山稲荷の萩太郎、天狗の飛礫などを伝える。昔話と第二節「伝説」に分かれ、末尾に参考資料の一覧を付す。