団子を二つずつ呑む嫁と姑
どんな伝承か
十二月八日はメケイ八日といって、小豆団子を食べないうちは外に出てはならないとされていた。その日、嫁が団子を一つずつ口に入れて食べているのを見た姑が、団子は一つずつ食べるものではないと教えた。すると嫁は今度は団子を二つずつ口に入れて食べ、最後に茶碗の中に一つだけ残ると、母様、団子が足りなくなったからもう一つ下さいと言った。姑は呆れてしまった。女は大口に食べず、団子も半分にして食べるようにと教えたつもりだったのに、というのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史・自治体史(民俗))
福島県南郷村(奥会津)に語り継がれた方言による昔話三十一話と伝説十六話を網羅する。昔話はきのこの化け物・食わず女房・三枚のお札・笠地蔵・桃太郎・猿婿入り・ほととぎすの姉妹・人喰い鎮守・天女の羽衣・羅生門の鬼など、語り手(和泉田の五十嵐ヤスら各集落の伝承者)を明記して収める。