山姥に親を殺された雀の仇討ち
どんな伝承か
山奥に小屋を建てて住む山姥が、雀の巣に卵があるのを見つけ、親雀を脅して一つずつ卵を取り上げて食べ、ついに親雀を殺して残りの卵も食べてしまった。脇に転がって残った一つの卵から雀が生まれ、親無し子といじめられるので叔母雀に訳を聞き、山姥が親の仇だと教えられた。仇討ちの手立てを泣きながら考えていると、蜂・臼・とんばり棒・畳針・栗が助太刀を申し出た。山姥の家に忍び込み、蜂は水屋、臼は天井、とんばり棒は戸口、畳針は畳、栗は炉に隠れて待つ。帰った山姥は栗にはねられ、蜂に刺され、畳針に刺され、逃げ出そうとして転んだところへ天井から臼が落ちた。山姥は命乞いをして許されたという。
原典より
27 ぐず小僧昔、あるところにお爺さんとぐずという名の孫が住んでだんだど。—— 南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史)
『南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説』は、南郷村の村史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。奥会津に語られる昔話を方言のまま書きとめ、きのこの化け物、食わず女房、三枚のお札、天女の羽衣などを語り手の地区と名を添えて載せ、伝説では高倉宮以仁王、蛍堂、箱渕のきつね、萩山稲荷の萩太郎、天狗の飛礫などを伝える。昔話と第二節「伝説」に分かれ、末尾に参考資料の一覧を付す。