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畜生堂で白犬に助けられた爺

所在地福島県南会津郡南会津町木伏
年代伝承
登場木伏、平野トヨノ
出典南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

爺と婆が我が子のように育てていた白い犬が、ある日突然いなくなった。爺は山の上にあるという畜生堂へ行ったに違いないと考え、杖をついて山奥へ登った。見つからぬうちに日が暮れ、遠くの明かりを頼りに一夜の宿を乞うと、きれいな婆が快く泊めてくれた。朝になって婆は、自分は可愛がってもらった白い犬だと明かし、ここが畜生堂で入った者は出られないが、裏の街道をまっすぐ行けば人間の道に出る、途中で何を勧められても食べてはならないと教えた。爺はわき目もふらずに歩き、背中に鏡餅をぶつけられても振り向かずに家へ帰り着いた。婆に背中を見てもらうと、餅の大きさに真っ白な毛が生えていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史・自治体史(民俗))

福島県南郷村(奥会津)に語り継がれた方言による昔話三十一話と伝説十六話を網羅する。昔話はきのこの化け物・食わず女房・三枚のお札・笠地蔵・桃太郎・猿婿入り・ほととぎすの姉妹・人喰い鎮守・天女の羽衣・羅生門の鬼など、語り手(和泉田の五十嵐ヤスら各集落の伝承者)を明記して収める。

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