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火事と疫病を告げた子狐萩太郎

所在地福島県南会津郡南会津町山口(萩山稲荷神社)
年代明治頃
登場狐 萩太郎
出典南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

小屋川と伊南川の流れが合わさる一帯は柳の大木が茂り、昼でも暗く気味の悪い場所であった。そこに狐が住みつき、ある年に子を産んだ。かわいい子狐だったので村人は萩太郎と名付け、馳走をして祝い、その後もかわいがったが、いつしか母狐も萩太郎も姿を消した。村人が籠堂に集まって狐の口寄せをしていると萩太郎が現れ、火事のときは村上で三声、悪い病が流行るときは村下で三声鳴いて知らせると告げた。鳴き声はよく当たり、山口の人々は法印に頼んで萩山稲荷神社の位を授かり、萩太郎の望んだ城口山の中腹に社を建てて祀ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史)

『南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説』は、南郷村の村史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。奥会津に語られる昔話を方言のまま書きとめ、きのこの化け物、食わず女房、三枚のお札、天女の羽衣などを語り手の地区と名を添えて載せ、伝説では高倉宮以仁王、蛍堂、箱渕のきつね、萩山稲荷の萩太郎、天狗の飛礫などを伝える。昔話と第二節「伝説」に分かれ、末尾に参考資料の一覧を付す。

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