トップ福島県の伝承南会津町

機を着せた地蔵が運んだ正月の宝

所在地福島県南会津郡南会津町木伏
年代正月前
登場よざえもん夫婦、平野トヨノ、語り手
出典南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

よざえもん夫婦は貧しく、昼も夜も一生懸命に働いていた。正月が近づき、婆様が織った機をよざえもんが店へ持って行き、米や味噌と替えてくることになった。ところが途中で雪だらけになった地蔵に出会い、あまりに気の毒だったので雪を払い、持っていた機を頭からぐるぐる巻きつけ、ぼろ笠をかぶせて帰ってきた。訳を聞いた婆様も喜び、二人は漬け菜湯を飲み、むしろを敷いて寝た。夜明けごろ、ヤンサヤンサと音がして「よざえもんのうちはここか」という声が近づき、やがてやんだ。朝、戸を開けると米や味噌、油、反物、醤油や酒が山と積まれていた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史・自治体史(民俗))

福島県南郷村(奥会津)に語り継がれた方言による昔話三十一話と伝説十六話を網羅する。昔話はきのこの化け物・食わず女房・三枚のお札・笠地蔵・桃太郎・猿婿入り・ほととぎすの姉妹・人喰い鎮守・天女の羽衣・羅生門の鬼など、語り手(和泉田の五十嵐ヤスら各集落の伝承者)を明記して収める。

種別から探す

笠地蔵地蔵報恩正月機織り報恩譚

南会津町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説』の伝承