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姥捨て

所在地山梨県富士吉田市向原(大根尾根)
年代伝承
登場老親、息子、舟久保みつよ、話者
出典向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異

どんな伝承か

昔は婆さんが六十にもなると、大根摘みに行くと言って山へ捨てに行ったのだという。だがこの村ではないけれども親孝行な人があって、一人息子で、婆さんを六十で背負って捨ててくることを悔やんでいた。そのころ谷村の代官から、焼いた縄が崩れないでいるにはどういう法があるか出してみよという触れが回る。息子が婆さんに相談すると、婆さんは「塩水の中に縄を入れて、それを乾かして焼けばそのままで崩れない」と教えた。デェーコウネ(杓子山御犬沢峠、大根尾根)という所があり、そこで大根をつくって年寄りは大根を食って生きていた、そういう所がありますよ、と話者は語る。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告)

『向原の民俗 上――昔話・伝説・怪異』は、民俗調査報告の第九号・第十号にあたる向原の民俗誌の上巻から、「IX 口承文芸」の章を収めたものである。昭和五十六年から五十七年にかけて向原の話者から聞き書きした昔話十一話、伝説二十四話、天狗や狐、河童、ヒトダマをめぐる世間話二十七話のほか、富士山にまつわる諺と方言を収める。各節の初めに題名・分類・話者の生年・採集日を記した分類表を置き、話は土地の言葉のまま書き起こして話者名を添える。

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