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念珠で竜を退けた大聖寺の雨乞い

所在地茨城県土浦市永国(大聖寺)
年代約二百四十年前(江戸時代)
登場霊天和尚、大聖寺の住職・雨乞いの修法者
出典土浦市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

江戸時代、いまから二百四十年ほど前、この地方では日照りが長く続き、穂の出る前の稲を前に百姓たちは困り果てた。真言宗の常陸四か寺に数えられる永国の大聖寺では、霊天和尚が雨乞いの修法を七日七夜にわたって営み、近在の百姓も集まって懸命に祈ったが、雲ひとつ現れなかった。結願の日、皆が疲れきったころ、にわかに辺りが暗くなって冷たい風が吹き、雷鳴がとどろくなか、大きな口を開けた竜が読経する和尚の頭上に襲いかかった。和尚がとっさに水晶の念珠を投げつけると、散った珠が竜のつかむ宝珠に当たり、稲妻とともに竜は黒雲に消えた。やがて滝のような雨が三日三晩降り、枯れかけた作物がよみがえったという。

原典より

和尚は、さっと立ちあがり、持っていた水晶の念珠を大声とともに竜に投げつけました。—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)

『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。

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