三度目に大雨を降らせた雨乞い獅子
どんな伝承か
安食の龍角寺の雨乞い伝説はよく知られているが、西御門にも獅子舞が伝わっている。昔、堀田侯に招かれて舞ったところ、三度目に土砂降りの雨になったといい、そのためこれも雨乞い獅子と呼ばれる。九月一日に五穀豊穣と天下泰平を祈って奉納するもので、元名主の家で名主をたたえる唄を歌い、村内の神々を巡ってから再び名主の家で舞い納める。雄獅子・雌獅子・中獅子にオカメが加わり、下腹に鼓をつけて舞うカッコ舞である。三河国岡崎の浪人金左衛門が流れて来て土地の長男四人に伝えたといい、その小さな石碑に参ると舞の上達が早くなるといわれる。
原典より
昔、堀田侯に招かれて、三度目に雨がどしゃぶりに降ったのだそうだ。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。