藪から移された夜泣き地蔵
どんな伝承か
大治町のどの大字にも辻の地蔵があり、ジゲを中心に地蔵祭りが営まれている。中島の地蔵は夜泣き地蔵とも呼ばれ、横井鯛一の家の横に祀られている。もとは藪の中に打ち捨てられていたものを、濃尾地震のあとで今の場所に移して安置した。はじめは横井家が個人で守っていたが、のちにジゲの地蔵として総代が管理するようになり、今では婦人会が世話をしている。
原典より
以前、藪の中に放置されていたものを濃尾地震以降、現在地に安置した。—— 大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌)
『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』は、名古屋に接する尾張の大治町の民俗誌の下巻から、信仰にかかわる節を収めたものである。辻の地蔵や秋葉・津島の小祠、荒神・井戸神などムラとイエの神、天王祭り・虫送り・雨乞いなどの祈願、キツネツキ・タヌキ・天狗の神隠し・火の玉・ナンドババアの怪異を、大字ごとの聞き書きで記す。第五節から第九節までで、予兆・禁忌・まじない・民間療法を挙げる俗信の節と、高度経済成長後の信仰の変化を述べる節で終わる。