楽の音を運んだオクサレ島の船
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どんな伝承か
昔、末崎町の泊里に上坊という家があり、その老婆がオの皮を取っていると、どこからか心よい香りとともに妙なる楽の音が聞こえてきた。音は沖の小島のかげあたりから響くようで、老婆はオの皮のことも忘れて自然に浮かれ踊り出し、いつまでも我を忘れて踊っていたため、オはすっかり腐ってしまった。そこでこの島をオクサレ島と呼ぶようになった。事を聞きつけた村人が島かげへ行くと、小さな船が一そう漂着し、楽の音はその船から聞こえていた。船は西へも東へも動かず、老婆の家の方へ引くとやすやすと岸に上がった。船には多くの財宝が積まれており、人々は相談して社を建てた。これが中森の熊野神社の起こりだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史・自治体史(民俗))
『大船渡市史 第4巻(民俗編)』一節所収の伝説。岩手県大船渡市の木石・山・坂洞穴塚・水部・長者旧家・社寺・地名の伝説を採録する。
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大船渡市の伝承
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