麦藁馬に供える餅の吉凶占い
どんな伝承か
旧六月十五日は農神さまの祭りで、この日は農家が畠に出ることを禁じられている。末崎ではこの日、麦ワラでこしらえた馬っこに、小麦粉で作った餅を乗せて、畠の真ん中に置くことになっている。そしてこの小麦の餅を、近くの鳥が来て早々に食えば良しとされる。もしも長い期間、鳥が食わなければ、その家に何か必ず変わりごとが起こるとも言われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史)
『大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説』は、大船渡市が編んだ市史の民俗編である。この写しには、第六章「俚諺・俗信」の軽口・地口の類と、天候予知や吉凶の前兆、禁忌、呪法などの俗信、第七章「伝説・昔話」のうち伝説の節を収める。伝説は木・石、山、坂・洞穴・塚、水部、長者旧家、社寺・堂閣、地名などに分けて、五葉山や日頃市・末崎など市内各地の言い伝えを並べる。