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声をかけられただけの新宿の凶行

所在地東京都新宿区
年代現代
登場偶然声をかけられた女性、暴力団組長
出典妖怪の民俗学――日本の見えない空間

どんな伝承か

新宿のラブホテルで殺された女は、覚せい剤を打たれていた。犯人は暴力団の組長で、新宿の町角でたまたま声をかけただけの間柄だったという。出会ってそのままホテルへ連れ込まれ、あっという間に殺されている。『警察白書』によれば、昭和四十年代までは痴情や怨恨など、犯人と被害者が深く結びついた殺人が中心だったが、近年は関係のきわめて薄い行きずりの犯行が増えているという。犯人は大都会のどこかに、つねに潜んでいることになる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・昭和(現代民俗学))

民俗学者・宮田登が、妖怪を『日本の見えない空間』の問題として論じた現代民俗学の名著。Ⅰ妖怪のとらえ方では、柳田国男『妖怪談義』の妖怪論(妖怪は出る場所が決まり、零落した神)と、幽霊(都市の人間関係から相手を追って出る)との区別、昭和五十四年に流行した口裂け女(受験社会で母に叱られる子供の心意の投影、『喰わず女房』の鬼女の再来)と産女、島根県松江の雲州皿屋敷のお菊、明治の井上円了の妖怪学と真怪・仮怪の分類を扱う。

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