荻窪で起きた行きずりの凶行
どんな伝承か
近ごろの都市の殺人には、二十代から三十代の若い女が犠牲になるという傾向があるという。東京の荻窪で看護学生を殺した犯人は、子ども二人を抱え、妻には去られていた電気工だった。ポルノ映画に刺激され、行きずりに一人暮らしの女の部屋へ忍び込み、騒がれて首を絞め、遺体の一部をえぐって持ち帰るという凄惨な事件である。『警察白書』も、犯人と被害者の結びつきが薄い衝動的な殺人が、この五、六年で急増していると指摘している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・1985年(昭和60年))
『妖怪の民俗学――日本の見えない空間』は、宮田登が一九八五年(昭和六十年)に著した、妖怪の現れる場所を論じた民俗学の書である。柳田国男と井上円了の妖怪論、幽霊と妖怪の違い、口裂け女と産女、皿屋敷、化物屋敷と下女、辻・橋・境の怪異、怪光と怪音、七不思議、通り悪魔と髪切りを、古文献や新聞記事、各地の伝承から読み解く。四章から成り、都市の空間に妖怪が現れる仕組みを軸に据える。