再生の迷信
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どんな伝承か
小石川の建具屋吉次郎の妻・たかが、ある夜の夢で青白い男の幽霊に訪れられた。その男は猿若町座の元座元・市村羽左衛門を名乗り、自分が妻の腹を借りて来世に生まれ変わることを告げた。生まれる時期は午年の九月二十一日で、身体の肩に渦巻状の痣が目印となるという預言であった。この話は生まれ変わりに関する迷信の実例として記録されている。
原典より
小石川の某処に建具屋吉次郎といふものの妻たかといふもの、或夜枕元に色青ざめたる男が居つて、自分は猿若町座元市村羽左衛門であるが、此度御身の腹をかりて、午年九月二十一日に出生いたす、印には肩に渦巻の痣ありといふを聞きて夢が…—— 迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・昭和初期) より引用地図で位置を見る
出典の文献について
迷信の研究(富士川游(監修)・富士川游・医学史/迷信研究・昭和初期)
医学者・富士川游が監修した『迷信の研究』。迷信を医学史・民俗学・心理学の立場から体系的に分類・解説した大著で、二百数十項目にわたる。總體では迷信の定義・歴史・階段・根本(原始的宇宙観)・暗示・妄想・科学との関係・心理(錯視現象)・光明面(フレーザー)を論じる。身體では人体十二宮・七曜・五行配当、厄歳とその俗説、相生相尅・男女相性・有卦、女が夫を殺すとされる丙午の迷信と天明・弘化のさとし書を扱う。
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