トップ > 千葉県の伝承 > 印西市

印旛沼漁師・カハボタル生捕り

所在地千葉県印西市吉高
年代江戸期
登場印旛江の漁師たち
出典科学的教養

どんな伝承か

赤松宗旦がカハボタルに遭った翌朝、その話を漁師たちにすると、その程度のことはよくあると言われた。一昨夜も大勢で漁に出た舟にカハボタルが乗ってきたので、棹で叩くと砕けて舟一面が火になり、油か膠のようにぬるく冷たくこびりついて、ひどく生臭かったという。また別の漁師は、四、五年前に投網に出た夜、近くを飛び回るカハボタルを舟で追い回し、網を打って一つを捕らえたが、網の中が一面青い火となり、手で揉み洗いすると二、三日も手が生臭かったと笑って語った。

原典より

網とりはあみを小脇に引かまへ舟の舳さきに突立あがり、手頃を見さだめこゝぞと網を投げければ、にたがはずカハボタル一つを打かぶせぬ。—— 科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年))

『科学的教養』は、小泉丹が昭和二十三年に春秋社から刊行した、科学的なものの見方を説く評論である。精確さ・合理性・実証の面から科学的と非科学的の違いを論じ、河童の記録や呪いの効き目、『耳袋』の怪異談、狐憑き、幽霊・化物屋敷、人魂・鬼火・怪火を例に、日本人のものの考え方を検討する。昭和十七年に書いた前版を戦後に改稿したもので、序と起序に続く七章から成り、旧稿の終わりの二章を除いたと序に記す。

種別から探す

怪火漁師投網

印西市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『科学的教養』の伝承