巨人の足跡と伝わる二つの沼
どんな伝承か
相模原市の淵野辺には、鹿沼と菖蒲沼という二つの窪地があった。土地では、これをダイダラボッチという巨人の足跡だと伝える。昔、この巨人が富士山を背負って相模野まで来たが、あまりに重いので腰をおろして一息ついた。再び立ち上がろうとしても山は持ち上がらず、背負縄まで切れてしまったので、巨人はあきらめて去った。そのとき踏んばってめり込んだ跡が二つの沼で、悔しがって地団太を踏んだことからジンダラ沼の名もある。鹿沼の先の上の原には、六尺褌を引きずった跡というフンドシ窪も残る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。