妬みから村八分にされたキツネモチ
どんな伝承か
出雲市大塚町では、憑きもの筋の家を「キツネモチ」と呼ぶ。昔はこの家筋は村八分だったという。それは、キツネモチの家筋は繁盛しているので、それを嫉んだためではないかと語られている。この意識は現在でも残っており、とくに結婚の際が一番の問題となる。したがってキツネモチの家筋は、遠方から縁組をしなければならないという。
原典より
それは、キツネモチの家筋は繁盛しているので、それを嫉んだためではないかという。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの』は、出雲市大塚町の民俗調査報告書のうち、「XII 村の神」の章と「XIII 年中行事」の章の冒頭を収めたものである。氏神の大歳神社の祭りと由緒書、同族神・屋敷神・屋内神、札うち、講、寺、俗信、キツネに憑かれることを「サバラレル」と呼ぶ憑きもの、民間療法を、昭和五十七年ごろの聞き書きで記す。年中行事は正月準備から一月十一日の鎌初めまでで、文の途中で切れている。