苗代で千石二千石と唱える鎌初め
どんな伝承か
大塚町の鎌初めは、クワハジメともタウチとも呼ばれる旧暦一月十一日の行事で、終戦の頃まで、遅い家では昭和三十年頃まで続いていた。この日の早朝、当主は作業着に身を固めて苗代へ出かけ、「一鍛打てば千石、二鍛打てば二千石」と、打つたびに石高が増えていく文句を唱えた。
原典より
旧暦の一月十一日の行事で、終戦頃まで、遅い家では昭和三十年頃まで行なっていた。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの』は、出雲市大塚町の民俗調査報告書のうち、「XII 村の神」の章と「XIII 年中行事」の章の冒頭を収めたものである。氏神の大歳神社の祭りと由緒書、同族神・屋敷神・屋内神、札うち、講、寺、俗信、キツネに憑かれることを「サバラレル」と呼ぶ憑きもの、民間療法を、昭和五十七年ごろの聞き書きで記す。年中行事は正月準備から一月十一日の鎌初めまでで、文の途中で切れている。