錫杖で湧いた杖泉と金水銀水
どんな伝承か
大窪寺の境内には、弘法大師が三国伝来の錫杖を突き立てたところ清水が湧き出したという泉がある。身にけがれのある人がこの水で手を洗ったりうがいをしたりすると、水はたちまち赤く濁るが、僧が加持をすればもとの清らかな水に戻るという。さらに奥の院の西側には、金色の膜を張る泉と銀色に光る泉があって金水・銀水と呼ばれ、泉の上には梵字と大師の顔、加持水の文字が刻まれている。
原典より
大窪寺の境内にあるが、弘法大師が三国伝来の錫杖をもって突き立てたところ清水がわき出たという。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書)
『新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説』は、香川県の叢書の民俗篇のうち、第八編「口承文芸」を収めた部分である。香川県内の昔話と伝説を扱い、昭和初年からの採集の歩み、呼び名や発端・結末の句、桶屋やほうろく売り・遍路などの運び手、語り手の横顔を論じたうえで、綾上町などで聞いた未発表の昔話を話者名付きで掲げる。伝説の章は樹木・石と岩・水と池と渕・塚と穴・祠と堂・坂と山と峠と谷・動物の項目に分け、各話の末尾に伝承地の郡町名を添える。