藤川一族七軒が祭るトガマ神社
どんな伝承か
香川県三豊郡の五郷村(刊行当時の大野原町)にあるトガマ神社は、藤川一族が勧請したか、あるいはよそから持ち込んだ神だという。旧暦の六月十三日には、一族の氏子七軒がそろって祭りを営んだ。論考は、同族が共同で祭るマキ氏神が全国に分布していることを示すために各地の例を挙げており、これはそのうちの一つである。原典の記述はこの一文だけである。
原典より
香川県三豊郡五郷村(現・大野原町)のトガマ神社は藤川一族が勧請もしくは将来した神で、旧六月一三日に一族氏子七軒で祭った。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。