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大森彦七と金蓮寺の鬼女

所在地愛媛県伊予郡松前町(金蓮寺)
年代暦応五年春
登場大森彦七、盛長
出典動物妖怪譚

どんな伝承か

怪談御伽婢子の記事。大森彦七盛長は足利尊氏の家臣である。暦応五年の春、伊予国の金蓮寺で猿楽を見物した帰り道、美しい女に出会って連れ立って行った。川のほとりに着き、盛長が女を背負って渡っていると、女はにわかに鬼に変じて盛長の髪をつかみ、引きずろうとした。盛長はもとより剛勇で聞こえた人物だったので、すぐさま剣を抜いて鬼を斬り伏せたと伝えられる。

原典より

女俄に化して鬼こなり、盛長の髪をつかんでこれをひく。—— 動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年))

『動物妖怪譚』は、日野巌が大正六年に筆を起こし、大正十一年の跋と大正十五年の再記を添えて著した伝説の動物の研究書である。鬼・天狗・河童・人魚・雪女・龍・雷獣・狐・狸・獏・鯰・猫など二十六の項目を立て、記紀や万葉集から近世の随筆までの記事を原文の引用ごと示して起源と変遷をたどり、動物学の知識で正体を考える。總論で起原・歴史的変遷・分類などを論じ、結論では迷信から科学へ近づくことを説いて閉じる。

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