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鬼女を鎮めた生贄の雪姫

所在地岩手県岩手郡
年代伝承
登場貪婪な長者の妻女、雪姫
出典農民俚譚

どんな伝承か

下男下婢三百六十五人を使う貪欲な長者があった。その妻女は或る年の火難で家財を失い、悲嘆のあまり気が狂って庭前の池に身を投げ、髪を振り乱し口が耳まで裂け、額に角の生えた鬼女となって人を取って食った。村では年に一人ずつ娘を池の主に供えることになり、豪家の一人娘の番が来た。使者が山中の一軒家で母と暮らす美しい雪姫を身代わりに求め、雪姫は池のほとりの櫓に登って経を誦した。すると鬼女の角は落ちて元の妻女の姿に戻り、雪姫は宝珠で盲いた母の目を開かせたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

農民俚譚(佐々木喜善(著)・本山桂川(編)・佐々木喜善・東北民俗・1934年(昭和9年))

『農民俚譚』は、佐々木喜善が書きためた昔話や伝説を、その没後に本山桂川が編んで昭和九年に刊行した本である。陸中の和賀郡・岩手郡・胆沢郡で集めた炭焼長者や瘤取爺などの昔話に、河童・山男・山女・人柱・蛇にまつわる伝説、地蔵の話、異類に嫁ぐ女の話を記した「縁女綺聞」、紫波郡の口碑による「鳥蟲木石伝」などを収める。郡ごとの昔話には大正十三年の日付の前書きが付き、巻末に本山桂川の追想「佐佐木喜善君の遺業と其晩年」を置く。

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鬼女人身御供宝珠

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