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正月十六日の山に出る迷い仏

所在地高知県吾川郡いの町
登場山村の人々、採集者
出典霊魂の行方

どんな伝承か

無縁仏が問題にされるのは盆の折だけに限らない。盆と相対立する正月の十六日にも、無縁仏が川や山にあらわれるという土地がある。保仙純剛氏が高知県の山村、本川村や大川村で採集した話によると、正月十六日に山へゆくと無縁仏に川の中へさそいこまれるといい、またこの日、山の中にコウシバをもったものがうろついていて、それに行き会うと二度とわが家へ帰ってこられないという。このコウシバをもったものというのは、迷い仏だとされる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))

『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。

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