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豆酸の覚書に見る父の宗旨母の宗旨

所在地長崎県対馬市厳原町豆酘
年代文政9年・1826
登場宗門改覚書の家々、中村正夫、宗門改覚書を示した研究者
出典霊魂の行方

どんな伝承か

対馬の豆酸郷にも、一九世紀の初めには生家継承型の男女別半檀家があった。中村正夫が紹介した文政九年の宗門改覚書がそれを明かしている。覚書は、人は生まれつきの宗旨に従うものとし、男は父の宗旨、女は母の宗旨を用いると定め、それゆえ嫁入りする者も聟入りする者も、自分の宗旨を持って相手の家へ移るのだと記す。嫁いできた女が生家の寺に属し、その娘も母方の寺に入るこの型は、熊本の腹赤村の宗門改帳に見えるものと同じで、著者は、家ごとに男女の寺が固定した型の多くは、ここから移り変わったものだろうと考えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))

『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。

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半檀家生家継承型嫁入り

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