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おさずけ沼の話

所在地埼玉県東松山市高坂(幟脚塚)
年代伝承
登場語り手、伝承者
出典東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

大晦日の雪の夜、旅の老人は村中の家で宿を断られた。村はずれの貧しい老夫婦だけが、食べ物こそなかったが温かい湯と炉火でもてなした。感謝した老人は、老婆に幟脚塚の沼へ行き、手鍋を水に浮かべて米をくれるよう祈るよう勧めた。半信半疑だった老婆が従うと、沼から鍋は白米で満杯になって戻ってきた。この奇跡は、貧しくても他者に尽くす心に対する神仏の報いだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説(東松山市(編)・東松山市史)

『東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説』は、東松山市が編んだ市史の民俗編のうち、伝説の部分を収めたものである。岩殿山の悪龍退治や比企一族の落人の話、永福寺の河童の詫証文、箭弓神社の銭絵馬、狐に化かされた話、神かくし、雪女郎など、市内の寺社・坂・沼・塚にまつわる四十六話を載せる。各話は会話を交えた語り口に書き直され、多くの話の末尾に〔 〕で由緒や文献上の注を添える。

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