トップ > 新潟県の伝承 > 柏崎市

池の平の乳地蔵と沼の主の龍

所在地新潟県柏崎市大字善根池の平(乳地蔵)
年代不明
登場石川の人々、八石城の奥方
出典柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信

どんな伝承か

善根の池の平にある地蔵さんは、一心に祈れば乳が出るといわれ、参拝者も多かったという。この地蔵様には次のような話がある。池の平は昔は沼であった。石川の人々はこの水を流して開田しようとしたが、ある時、一匹の龍があらわれ、「俺は沼の主だ。十日間その仕事を延してくれ」と頼んだ。沼の主の願いであるので作業を延期した。そのあいだに八石城が北條方に滅ぼされ、奥方がこの沼に身を投げた。その夜、龍は奥方を乗せ、黒雲とともにどこかへ去ってしまった。やがて沼を開田すると、一枚の奥方の打掛けがあらわれ、守り本尊の地蔵様が見つかった。村びとは立派な堂を建ててこの地蔵を祀ったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)

『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。

種別から探す

龍奥方身投げ落城

柏崎市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』の伝承