宮川の清水不動と夢告の湧水
どんな伝承か
宮川の清水不動は町の北、よろんごの木の下にある。このあたりは一帯が荒地で、開拓して良田にしようとしたが水がなかった。そこで椎谷の不動滝に打たれて祈念すると、ある晩、榎の下に水が出るという夢告があり、掘ってみると良水を得た。そこで椎谷の不動堂から不動尊を勧請してこの地に安置し、清水不動尊と称した。その水は宮川北部の人々の飲み水にも使われ、崇敬されているという。不動様は水に関わる場所に建てられることが多く、川内の不動の水や中浜の弘法井戸の不動尊もその例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。