久米三家の庚申日に植樹すると育たず
どんな伝承か
柏崎市久米ではオカノエさんといい、講をすることをツメるという。ここには仏式で行う組と神式で行う組があり、神式のオカノエさんは久米の三家の人々によって行われている。講は八幡社の神主と農業を営む五戸で構成され、庚申棚には「猿田彦大神」と書いた掛軸を掛け、御神酒・団子・炒り豆を必ず供えて神主が勤行する。庚申様は作の神であり、信仰すれば無病息災、家内安全といわれた。ここでは特に目立った禁忌はなく、同衾の禁すらないが、この日に植樹をすると育たないといわれている。また理由はわからないが、庚申日前に出産した男の子は順調な成育が難しいともいわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。