念仏講と百万遍の災害除け
どんな伝承か
「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えて極楽往生を祈る念仏講は、柏崎地方では主に女性たちの集まりで、月の一定日に宿に集って鉦をたたきながら念仏や和讃を唱えた。先祖供養や死者追善のためだけでなく、安産祈願や虫除け、風除けといった農耕の災害除けのためにも行われたという。百万遍と称して大きな数珠をみなでまわしながら念仏を唱え、無病息災や五穀豊穣、悪疫退散を祈願する行事もあり、大数珠の大房がまわってくると頭や肩に軽くあてて病気平癒を祈った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。