米山に三体で見える二十六夜の月
どんな伝承か
二十六夜講は、二十三夜講と同じく月の出を拝んで飲食し、諸願を祈る行事である。二十三夜の本尊が勢至菩薩なら、二十六夜の本尊は愛染明王にあたる。山本には文化八年七月二十六日の年紀を刻む二十六夜塔が残り、新道には慶応三年建立の愛染明王の塔がある。新道に伝わる記録では、庚申真言のあとに二十六夜様を米山様と呼んで唱えており、この講が米山薬師の信仰と結びついていたことがわかる。米山で二十六夜の月を見ると阿弥陀が三体に見えるといわれ、米山町や大平、笠島の人々は七月二十六日に米山へ登って月を拝み、女天上で盆踊りなどをしたと伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。