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常福寺の毘沙門押し合いと中止

所在地新潟県柏崎市東本町一丁目(常福寺)
年代明治〜昭和三十九年
登場牧寛禅、安達八五郎、裸の若者、常福寺住職・中止を告げた、サンョを始めた人の一人
出典柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信

どんな伝承か

田町の常福寺は佐水にあった房鬼山常福寺が移ったものといい、本尊の毘沙門天は椿の古木から作った三体のうちの一体と伝える。毘沙門天の命日は三のつく日とされ、常福寺のサンョは一月二十三日から二月二十三日、昭和七年からは三月三日に行われた。本尊を開扉して僧たちが大般若をあげ、参詣者は風邪をひかないと経本をめくる風に当たる。奉納された俵や桝、巾着を褌一本の若者たちが福を授かろうと奪い合い、青鬼赤鬼が「サンョ サンョ」と囃した。昭和三十一年に弥彦神社の二年詣りで圧死事件が起きてからは堂内だけで撒くようになり、昭和三十九年には堂の老朽を理由に、住職牧寛禅の名で押し合い裸祭りの中止が告げられた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)

『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。

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