納屋町の米山講と明治九年の初講
どんな伝承か
柏崎市田町の円通寺にある納屋町の米山講。道具箱の蓋に『明治九子年四月八日初講』とあり、この頃から講が始まったらしい。講員の宗旨は浄土真宗・禅宗・真言宗などで、地縁的な結合であった。講日は毎月八日を原則とし、当日は床の間に米山薬師像の掛軸二幅と四国八十八ヶ所霊場本尊御影の掛軸を掛け、二段の台に厨子入りの薬師坐像を飾り、御神酒・灯明・供物をあげた。夕方から鉦や木魚をたたいて御詠歌や和讃を唱和し、豊作を祈った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。