少年喜三郎の水脈探し
どんな伝承か
明治十一年、丹波の穴太村は未曾有の水飢饉に見舞われ、どこを掘っても井戸に水が出なかった。連日のむなしい井戸掘りにいら立つ村人に、七歳の少年が、そんなところをいくら掘っても出ない、水の筋はここだと場所を指し示した。村人は生意気なガキだと怒鳴りつけたが、少年が去ってしまうとやはり気にかかり、示された場所を掘ってみた。すると驚いたことに、たちまち水が吹き出した。水脈を探し当てる少年の噂はまたたくまに村じゅうに伝わり、村人は先を競って少年を連れ出し、飴玉をしゃぶらせては水脈を探し当てさせた。こうして穴太の村は、七歳の少年の神秘的としかいいようのない力によって奇跡的に危機を救われたという。
原典より
こうして穴太の村は、七歳の少年の神秘的としかいいようのない力によって、奇跡的にその危機を救われたのである。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。