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梨木峠の財布と十年後を告げた老人

所在地京都府亀岡市(梨木峠)
年代明治21年(1888年)春
登場王仁三郎、父吉松、本田親徳
出典出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相

どんな伝承か

明治二十一年の春、まだ若い王仁三郎は、わずかな駄賃のために父の吉松と荷車を引いて梨木峠を越えていた。道ばたの草むらで縞の財布を見つけ、重さからかなりの額と察して交番へ届けようとしたが、父は面倒を嫌って捨て置けと言う。言い合っていると、少し前にすれ違った品のよい旅の老人がいつの間にか後ろに立ち、自分の落とし物だと名乗った。中身は当時の大金の四百五十円。老人は礼に五十円を渡そうとしたが父は受け取らず、老人は王仁三郎の目を見て、十年後にまた会う日が来ると告げて霞の中へ消えた。十年後、王仁三郎はこの老人が本田親徳だったと気づいたという。

原典より

このときその意味を聞き返す暇もなく、老人は霞の中に去って行ったが、いまようやく王仁三郎はあの謎の人物こそが本田親徳だったことに気がついた。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)

『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。

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