飛渡ボウケと四十四川
どんな伝承か
板尾の飛渡ボウケは、両岸が百メートルも切り立った岩壁で、それが二百メートルほど続いている。ここを通る人々は岩壁に阻まれ、何度も川を渡らなければならなかった。「嫁に行くなら板尾は厭だ、衣腰巻腰に巻いて四十四川」と歌われたのも、それほど川を渡ることが多かったからだという。板尾には高平ホウケとこの飛渡ボウケの二か所の難所があった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)
『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。