約六〇〇年前
どんな伝承か
秦野市の「東秦野村・村勢史資料」が伝える話。名古木の西沢から上原へ抜ける旧道をたどると、坂を下って藪を背にしたところに、馬頭観音の碑が三つ並んで立っている。今から六百年ほど昔、鎌倉からの使者がこの谷底に落ち、馬の足を折って死んでしまった。三つの碑は、村民がこれを弔って建立したものだといい、つい最近まで念仏供養が続けられていた。碑の立つあたりは、当時は草木が繁茂する難所だったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。