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網掛の泣き坂と処刑された百姓

所在地長野県埴科郡坂城町大字網掛(泣き坂)
年代藩政の頃
登場福泉寺の僧
出典坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

網掛の山道、越堂の峠から五狭へ向かう途中に泣き坂という坂がある。奥山から薪や桑を背負って下ってくると、地形のせいでここだけ逆に上り坂になり、あまりのきつさに泣きたくなることからこの名がついたという。また別の言い伝えでは、藩政のころ、近くの官林からわずかな木を盗んだ百姓が捕らえられ、この場で処刑されることになった。それを聞いた村の福泉寺の僧が哀れんで、衣を掛けて寺で引き取り命を救おうと駆けつけたが、わずかに間に合わなかった。僧はひどく悔しがって泣き、それからここを泣き坂と呼ぶようになったともいわれる。

原典より

坊さんは大層残念がって泣かれたそうである。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)

『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。

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