天狗が休む股木を伐らない禁忌
どんな伝承か
中之条では、山の木でも里の木でも、高いところで幹が二股に分かれている木は天狗が腰を下ろして休む場所だとされ、伐ってはならないとされた。伐れば必ず怪我をするといわれたので、杣人は山の立木を買い取ったときでも、こうした木だけには手を付けなかったという。
原典より
中之条では山の木でも里の木でも、高い所で股になっている木は、天狗が休む所だということで切らなかった。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。