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義清の奥方が金の笄を贈った笄の渡

所在地長野県埴科郡坂城町大字坂城苅屋原(笄の渡)
年代伝承
登場村上義清、村上義清の奥方、武将(葛尾城主、逃避行の主体として言及)
出典坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

葛尾城が落ちた夜、姫城を逃れて千曲川の岸にたどり着いた村上義清の奥方の一行は、川を越えて村上氏の支城である上山田の荒砥城へ落ちのびようと、舟と船頭を探して事情を打ち明けた。船頭はこころよく引き受け、一行を無事に向こう岸の力石まで送り届けた。奥方はその礼に、髪に挿していた金の笄を抜き取り、心をこめて船頭に与えた。この渡しを笄の渡と呼ぶのはそのためだと伝わり、場所はいまのもぐり橋のあたりだという。苅屋原の七不思議の一つ。

原典より

奥方はお礼に持ち合わせの、金の笄を髪から抜いて心をこめて贈った。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)

『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。

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